研究課題/領域番号 |
18K01128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
島津 弘 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (90251909)
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研究分担者 |
鈴木 重雄 駒澤大学, 文学部, 准教授 (40581476)
宇津川 喬子 法政大学, 文学部, 助教 (20822711)
本岡 拓哉 立正大学, 地球環境科学部, 特任講師 (60514867)
伊藤 徹哉 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (20408991)
横山 貴史 立正大学, 地球環境科学部, 特任講師 (70710151)
原 将也 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (00823147)
原 美登里 立正大学, 地球環境科学部, 准教授 (00386517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 河川堤外地 / 自然 / 堆積環境 / 災害 / 植生 / 土地利用 / 不法占有 / 名取川 / 堤外地 / 微地形 / 土地所有 / 農業 / 荒川中流 / 名取川下流 / 令和元年台風19号 / 自然と社会動態 / 東北地方太平洋沖地震 / 動態 / 自然と社会 |
研究成果の概要 |
河川堤外地の空間の自然、河川からの影響、災害、伝統的土地利用、現代における土地利用と土地所有者の関与の関係について、仙台平野を流下する名取川下流と埼玉県の荒川て調査、検討を行った。堆積物と植生の調査からは高水敷には何度も土砂の堆積が繰り返されてきたこと、耕作放棄により地形に応じて外来植物が侵入してきたことが明らかになった。研究期間中に令和元年台風第19号による洪水により名取川では低位の高水敷では土砂堆積、高位の高水敷では2m程度の浸水と流木の堆積が生じたが、私有地では継続的に耕作が続けられた。農地の使用形態の変化や国管理の土地で不法占有による高度な耕作が行われてきたことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
河川堤外地は一般的には公有地となっているが、仙台平野の名取川下流と埼玉県の荒川中流では築堤前からの土地所有が継続され、私有地として耕作が行われてきた。都市内にありながら、洪水による自然プロセスが働く場である河川堤外地において、微地形と洪水発生時の地形変化や堆積環境の関係、植生の特徴や耕作放棄にともなう外来種の侵入、土地利用や土地所有の実態と変化、洪水への対応、不法占有の実態や不法状態の高度化が明らかになったことは、学術的に意義がある。また、都市内にわずかに残る自然環境や災害の特徴と土地への影響、不法占有の状況を明らかにできたことは、これからの河川管理や防災を考えるうえで重要な社会的意義がある。
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