研究課題/領域番号 |
18K01130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 公益財団法人立山カルデラ砂防博物館 |
研究代表者 |
福井 幸太郎 公益財団法人立山カルデラ砂防博物館, 学芸課, 学芸課長補佐 (10450165)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 重力断層 / 立山カルデラ / 深層崩壊 / 室堂山 / 鬼界アカホヤ火山灰 / 放射性炭素年代 / 立山 / 線状凹地 / 姶良丹沢火山灰 / GPS測量 / ドローン / 写真測量 / GPS観測 / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
日本屈指の巨大崩壊地、立山カルデラの北東縁に位置する室堂山周辺には,深層崩壊の予兆現象と考えられる重力断層が複数みられる。GPS測量の結果、重力断層周辺の岩盤では、2018年9月~2020年10月の約2 年間、誤差を明確に超える水平変位がみられなかったが、誤差をやや超える鉛直変位が5地点で観測された。このことから,室堂山の重力断層は、現在でも非常にゆっくりと動いている可能性が出てきた。また、重力断層によって形成された線状凹地内の二つの池で、可搬型パーカッションコアリグシステムを用いた堆積物コアの採取を行った。コア解析の結果、室堂山の重力断層の形成年代は完新世の前期であると初めて判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重力断層は深層崩壊の予兆現象と考えられており、室堂山の重力断層が地震や豪雨で大きく動いて深層崩壊が発生した場合、立山カルデラ内を流れる湯川上流部で河道閉塞が起こり、過去に発生したような決壊洪水による災害を富山平野にもたらす可能性がある。本研究の結果、重力断層の現在の活動状況や形成年代といった今まで全く情報が無かった点について解明が進んだ。
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