研究課題/領域番号 |
18K01132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
渡辺 理絵 山形大学, 農学部, 准教授 (50601390)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 産物帳 / 動植物 / 分布 / 焼畑 / 東北 / 18-19世紀 / 産物 / 土地利用 / 復元 / 産地 / 植物 / 食用 / 絶滅 / 産物データ / 気候変動 / 18-19世紀 |
研究成果の概要 |
本研究は東北を中心に『諸国産物帳』や各地の産物データを収集し、そこに記された各種産物の産地の特定をとおして、18~19世紀の動植物の分布域を復元し、動植物の分布相の変化とその要因にアプローチする。 研究遂行の実現性を高めるために、本研究ではとくに18~19世紀の日本の食用資源の栽培(生息・自生)環境とその分布域へ着目する。ここで利用する産物データは、様々な植物が網羅されている。それらの中にはアズキやアワ、キビ、ソバのように焼畑特有の作物がみられる。これらの産地では当時、焼畑が行われていた可能性が高く、江戸時代の山間地の土地利用を部分的に遡及しうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産物帳などにもとづき集められた「産物データ」は過去の動植物の生息域や自生地域を広範囲に究明することにつながる。さらに、過去の動植物の分布と現在のそれと対比することは、近年進行してきた環境改変の広がりやその強度を照射させることにもつながる。このようなアプローチは「産物帳」という歴史的資料の新しい活用への道を拓く余地を持つ。他方、そこから見出される知見は地球規模の気候変動や地球温暖化が、動植物の生息域や生態系にどのような影響を与えているのかといった課題に接近できる意義を持つ。
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