研究課題/領域番号 |
18K01135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
武者 忠彦 信州大学, 学術研究院社会科学系, 教授 (70432177)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 都市再生 / リノベーション / 中心市街地 |
研究成果の概要 |
本研究では,長野市善光寺門前エリアを事例に,リノベーションによる中心市街地再生のメカニズムを2つのプロセスから明らかにした。ひとつは,門前暮らしというライフスタイルの共有を背景に,創造的な仕事や教育歴のある人材の移住が展開し,スモールビジネスが連鎖的に立地する「ジェントリフィケーション」プロセスである。もうひとつは,門前エリアの空間や社会の文脈をリノベーションによって継承することで,街並みの再編成やコミュニティの再構築につながる「都市の文脈化」プロセスである。このようなメカニズムによって,門前エリアではこれまでに100件ものリノベーションの集積を実現していることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が焦点を当てるのは,中心市街地で実際に生計を営み,居住し,社会関係を築く「主体」である。彼らがどのようなキャリアを経て中心市街地に拠点を持ち,そこでどのようなライフスタイルをつくり上げているのか。こうした草の根的な動きこそが近年の中心市街地再生の原動力であり,一見すると無秩序な動きが連鎖し,相互作用することで,場所の価値を高めるプロセスを分析する主体論的な視点は,従来の中心市街地再生論とは全く異なるアプローチである。
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