研究課題/領域番号 |
18K01140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
金 どぅ哲 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (10281974)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 果樹産地 / グローバル化 / 土地制度 / ベトナム / メコンデルタ / 認証制度 / スターアップル |
研究成果の概要 |
ベトナムのメコン地域では開放政策(ドイモイ)以降、自給的な米作から商業的な果樹産地へ劇的な転換が起こっている。果樹産地として有名なヴィンキム村は典型的なその一例である。ヴィンキム村のスターアップルは1970年代以降国内で広く消費され、2008年からはグローバル市場にまで輸出されるようになった。1980年代半ばまでヴィンキム村の果樹生産は水田の傍ら農家の庭先で細々と栽培する程度であったが、2000年代以降ベトナムが本格的にグローバルサプライチェーンへ編入されるにつれ,スターアップルを中心とする果樹栽培への転換が行われ,現在は村内に水田として利用されている農地が全く無くなるに至っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)グローバルサプライチェーンによる果樹産地の再編といった従来の一方向的な言説から,ローカルな土地制度によるグローバルフードシステムへの能動的な結合という,より立体的な構図が解明された。また、グローバルな農産物認証制度による小規模生産農家の水平的統合が進んでいることや果樹産地のグローバル化の地域性が確認できたことは注目に値する。 (2)果樹産地のグローバル化に伴い、ヴィンキム村ではほぼ均一でルーズな村落社会から階層化された機能組織への変容が確認されたが、フエ省においてはそのような傾向が見られず、ベトナムにおける農村社会の階層分化は地域性を考慮し慎重に議論する必要があることが示唆された。
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