研究課題/領域番号 |
18K01149
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
竹中 克行 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90305508)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ランドスケープ / 空間政策 / 地理学 / ヨーロッパ / スペイン |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,ランドスケープ政策に参画する地理学の学問的基盤について,ヨーロッパにおける地理学の研究実践を参照しながら明らかにすることである。そのために,①建築・都市計画や造園学などの工学系分野との協働において,人文社会科学としての地理学が果たすべき積極的役割を問う;②ランドスケープの特性評価や質目標の設定において,市民参加を実質化する方法論を明らかにする;③ランドスケープ政策を支える地理思想を明らかにする,という大きく3つの論点を設定した。実施にさいしては,欧州ランドスケープ条約の政策実践に地理学者が関与したスペインとイタリアの調査を中心に,ランドスケープ政策に関する理論的検討で補完した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の地理学界では,地域課題への貢献がしばしば学会のテーマとされ,隣接分野との連携の必要性が主張されている。しかし,分析技法の応用や個別課題の実践報告に議論が終始しがちで,他分野から理解される言葉で地理学の核となる問題関心が示されているとは必ずしもいえない。本研究の大きな特徴は,地理学の本源的関心に直結するランドスケープ政策を対象化することで,工学系の計画論との対比において,地理学による学問としてのコミットメントを問うところにある。それはまた,多くの古典的作品を資産としつつ,国際的に共有された政策課題への積極的関与を求めるヨーロッパの地理学に対して,新たな評価を試みることを意味する。
|