研究課題/領域番号 |
18K01155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
影山 穂波 椙山女学園大学, 情報社会学部, 教授 (00302993)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ジェンダー / 居住区間 / 国際移動 / 新一世 / ハワイ / 戦争の記憶 / 居住空間 / 権力 / 日系人 / 日本人・日系人 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ハワイにおける日系人と戦後移住の新一世と呼ばれる日本人の「居住空間」を国際移動とジェンダーの視点から明らかにすることである。戦後GHQの軍人・軍属と結婚した「戦争花嫁」への調査からは、困難に直面しながらも前向きに生活を営んできたことが明らかとなった。新一世の女性たちが中心となったネットワーク活動の中には日本の桜を植樹する活動も進められていた。これは心のよりどころとして日本の桜を位置づけるものであった。 また帰米二世を中心に収監された日系人収容所についても注目した。忘れてはならない戦争の記憶である。居住空間は、日常の生活を通して認識され、形成にかかわっていたといえよう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義はハワイの日本の「居住空間」をジェンダー視点から可視化することにある。「戦争花嫁」や国際結婚など,第二次世界大戦後に移住した日本人を研究対象とすることは,多様なスケールにおけるジェンダー化の様態を可視化する可能性を持っている。 また「居住空間」の概念でジェンダーの視点からネットワーク調査,ライフヒストリー調査を用いて都市空間を検討することにも意義がある。また、日系人収容所の調査をはじめ、戦時中から接続する状況に関して調査をはじめたことで、戦争の記憶を継承する意義についても言及することが出来た。同時に国際移動がもたらす居住空間のありかたを検討していくことが出来るだろう。
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