研究課題/領域番号 |
18K01163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
瀬川 昌久 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00187832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 宗族 / 族譜 / 前近代中国 / 歴史人類学 / 祖先祭祀 / 父系出自 / 超世代的連続性 / 価値観 / 中国南部 / 前近代 / 拡大家族 / 経年変化 / 系譜意識 / 歴史意識 / 中国人 / 社会の連続性 |
研究成果の概要 |
本研究では、香港新界の一宗族の詳細な系譜記録が記された族譜を精密に読み解くことにより、前近代中国の家族生活を再現し、その背後に横たわる親族規範を解明した。本研究は文書記録の分析を通じて、過去の社会状況の解明に挑戦した歴史人類学的な研究である。一宗族の族譜から抽出された家族形態、養子、祖先祭祀の委託、寡婦、再婚、側室保有などのデータを詳細に分析し、それらを用いて、前近代中国の家族関係の実態とその背景となる親族的価値観や規範を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、族譜は死者の名前や系譜上法のみを羅列した無味乾燥な文書であり、そこから過去の家族の実体を明らかにすることは不可能だと思われてきた。本研究は、族譜という文書資料のみを用いつつ、文化人類学的な親族関係の分析手法を駆使することにより、前近代中国の家族のあり方や超世代的に継承されるべきと考えられていた価値に関する意識を明らかにし得たことは、歴史人類学の研究上、類例を見ない成果である。
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