研究課題/領域番号 |
18K01166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 (2020-2023) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
大坪 玲子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (20509286)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 嗜好品 / 移民 / イエメン / カート / 難民 / 内戦 / ムスリム / 排除 / 韓国 / 違法薬物 / 文化浄化 / イスラーム |
研究成果の概要 |
本研究は、アジア系移民(特にムスリム移民)とホスト社会の間の「文化」をめぐる問題を、嗜好品という切り口から捉え直すことを目的とした。具体的には、ヨーロッパ諸国と韓国においてイエメン系移民・難民への聴き取り調査を実施した、その結果、ムスリム移民は宗教に基づく排除だけでなく、「文化」に基づく排除にも晒されていること、またヨーロッパ諸国内と韓国で、排除のあり方とそれに対するイエメン系移民・難民の対応が異なることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宗教に基づく排除として、イスラモフォビアの広がるヨーロッパでムスリム女性のヴェールが規制されていることは有名である。一方でムスリム移民の「文化」に基づく排除は等閑視されてきた。本研究ではイエメン系移民・難民に焦点を当て、故国では一般的な嗜好品が、移民先で違法薬物に認定されるなか、彼らがどのようにその状況に対応しているのかを探り、ヨーロッパ諸国でのある意味「寛容」な状況と、韓国における「非寛容」な状況を明らかにした。
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