研究課題/領域番号 |
18K01168
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鏡味 治也 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20224339)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 民族意識 / 国民意識 / 民族帰属 / 民族 / 国民 |
研究実績の概要 |
本年度はコロナ禍の海外渡航制限の緩和を受けて、2回にわたるインドネシアへの渡航・資料収集を行った。2022年9月にはインドネシアの南スラウェシ州を訪問し、州都マカサル市内の小学校2校で生徒の一部を対象に民族意識に関するアンケート調査を実施した。また国立ハサヌディン大学の教員・学生を聴衆として、民族意識に関するこれまでの調査成果をとりまとめた口頭発表「Masa Depan Suku Bangsa di Indonesia」をインドネシア語で行った。 2023年2月には西ジャワ州を訪れ、州内各地の工芸工房を訪れ、伝統工芸と民族文化の関連について観察・聞き取りを行った。 これまでの調査で、当初予定していたインドネシア国内の4か所(ジャカルタ、バリ、ランプン、東ジャワ)のうちの3か所に加え、南スラウェシも訪問することができ、小学校や大学で生徒・学生を対象にアンケート調査を実施し、また口頭発表を行って意見交換をすることができた。これによって、今後のインドネシアの民族意識の行方について一定の見通しを得ることができたが、コロナ禍で2年間現地調査が行えず、当初予定していながら行けていない地域もあり、1年の研究期間延長を申請して、2023年度にさらなる現地調査を実施する予定をたてている。 なお本研究のもうひとつの目的であった、2000年人口センサスのデータ収集及び整理については、すでに原データを入手してエクセル・ファイルに転記して整理を完了しており、インドネシア各地の民族構成の把握に役立てている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的のひとつであった、インドネシアの2000年人口センサスのデータ収集及び整理については、すでに研究開始2年目までに原データを入手してエクセル・ファイルに転記・整理を完了しており、その後の現地調査や成果発表いさいして、当該地域の民族構成の微細なレベルでの把握に役立てている。 当初計画していたインドネシア国内各地の現地調査については、当初予定していたインドネシア国内の4か所(ジャカルタ、バリ、ランプン、東ジャワ)のうち、ジャカルタ以外の3か所に加え、当初予定していなかった南スラウェシおよび西ジャワも訪問することができ、民族構成や地域事情の違いにバリエーションを増やすことができた。訪問した各地では、小学校や大学で生徒・学生を対象にアンケート調査を実施し、また口頭発表を行って意見交換をすることなどができた。 これによって、今後のインドネシアの民族意識の行方について一定の見通しを得ることができたが、当初予定していながら行けていない地域もあり、1年の研究期間延長を申請して、2023年度にさらなる現地調査を実施する予定をたてている。
|
今後の研究の推進方策 |
当初予定しながらまだ現地調査が行えていないジャカルタ地区、およびすでに訪問しながら資料を追加したい西ジャワ州を訪問して、民族構成と地域事情による当該住民の民族意識のあり方のバリエーションを増やし、インドネシア国民の民族意識の行く末についての見通しをさらに確固たるものにしたい。
|