研究課題/領域番号 |
18K01169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
分藤 大翼 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70397579)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 民話 / 参加型映像制作 / 伝承 / 映像化 |
研究成果の概要 |
中部アフリカ、カメルーン共和国の熱帯雨林に居住する狩猟採集民Baka(バカ)の民話に関する映像人類学的研究をおこなった。Bakaの文化には文字がないため、民話はすべて口承で伝えられている。消失の一途をたどっている民話を、文字ではなく映像によって記録し、Bakaの人々と共に視聴し解釈することによって、民話の現代的な意味や意義を明らかにし、あわせて継承する方法を探った。民話の映像化を、人々の「参加」によって実現し、彼らの世界観や価値観の解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Bakaの民話集は既に5冊ほど出版されている(フランス語とBaka語の音声表記)が、Bakaの民話に関する研究は少なく、映像を活用したものは本研究が初めてである。民話の語りはパフォーマンスであり、語り手の口調や身振り、周りの聞き手による合いの手や歌などの反応も合わせた集合的な行為である。したがって、民話を研究するうえで映像によって記録する方法は有効であり、それを資料として様々な研究が可能になる。また、民話を映像化し、上映することによって、Bakaの人々にとってだけではなく、様々な人たちにとって、各自の世界観や価値観を再検討、再認識する機会を提供することができる。
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