研究課題/領域番号 |
18K01173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
渥美 一弥 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (30646344)
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研究分担者 |
星野 晋 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (00259649)
浮ヶ谷 幸代 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (40550835)
小谷 和彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60335510)
佐藤 正章 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70382918)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フィールドワーク / 医学教育 / 僻地医療 / 地域医療 / 文化人類学 / サファリング / 教育 / 人材育成 / 在宅ケア |
研究実績の概要 |
2022年度の本研究は、コロナ禍で直接現地に赴いて聞き取り調査を行うことが困難な状況であったので、これまでの研究を見直し次のステップに役立てるために、文書としてまとめる作業を行った。看取りという医療行為を文化人類学のフィールドワークによって得た知見の「文化」を「他者と協力するシステムとしての文化」という側面から現代日本社会で行われている看取りを医療者と看取る家族そして当事者の協力体制という側面から考察した論文集①『現代日本の「看取り文化」を構想する』(東京大学出版会2022/8/15)を出版した。また、渥美は長年のフィールドワークの実績から、日本学術会議から文化人類学会が依頼された文化人類学者のフィールドワークを高校生向けの地理の参考書として編まれた本②『フィールドから地球を学ぶ: 地理授業のための60のエピソード』(古今書院2023/3/18)の執筆者の一人としてフィールドワークを行う上で考えたこと、気づいたことをまとめた論考を高校生にもわかりやすい形で書き上げた。これにより、本研究課題の「医学教育におけるフィールドワークの意義」の研究方法、教育方法の根底をなす文化人類学のフィールドワーク従事者として、日本学術会議の構成員から指名を受けた実績を持つ一員であることが指摘でき、これまでの研究業績が本研究に深くリンクしていることが確認できた。また、2021年度の研究業績として出版された『医師と人類学者との対話 -ともに地域医療について考える』(協同医書出版社 2021/6/4)の内容をもとに、2022年1月29日(土)早稲田大学主催で行われたオンラインシンポジウムを行った。このシンポジウムでは、医学生時代に文化人類学を学んだ経験のある著者たち現役医師が地域医療を文化人類学の観点から考察している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度もコロナ禍の影響で日本各地で地域医療に邁進している自治医科大学の卒業生たちへの直接面接調査はなかなかできない状況であった。 そこで、定期的にオンラインでミーティングを実施し近況などを報告してもらう機会を設けた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月8日以降の状況により、日本各地に赴くことが見込まれる状態となり、文化人類学を学生時代に学び、地域医療に邁進する自治医科大学の卒業生たちの現状を関し、聞き取り調査を再開する予定である。
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