研究課題/領域番号 |
18K01175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
福武 慎太郎 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (80439330)
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研究分担者 |
上田 達 摂南大学, 国際学部, 教授 (60557338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コーヒー / 東ティモール / 貨幣 / 贈与交換 / スイギュウ / タラ・バンドゥ / 儀礼 / 市場経済 / 伝統 / ポルトガル / 植民地 / 貨幣制度 / 税制度 / 商品作物 / 贈与交換経済 / 人類学 / 歴史 / 水牛 / 経済 |
研究成果の概要 |
本研究は、東ティモール民主共和国の高地社会のコーヒー栽培農民が、国家による統治と貨幣経済をどのように経験してきたのか、その歴史的経緯について明らかにすることを目的とした。特に後期ポルトガル帝国期(1894-1975) における税制および通貨制度、そしてインドネシア時代におけるコーヒー栽培の普及の経緯に着目した。これにより、植民地期を通じて貨幣経済への依存は極めて限定的であり、スイギュウを主な伝統財とする贈与交換経済が機能していたことを可能性について明らかにした。そして独立後、コーヒー栽培のさらなる拡大と貨幣収入への依存度の高まりによって、コーヒー栽培農民の貧困が問題化した経緯を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウクライナでの戦争による新たな分断と対立、また格差と貧困が拡大する現代世界において、従来の政治経済システムである国家と資本主義の問題が改めて顕在化している。国家のガバナンスや市場経済への依存が緩やかである社会の研究は、現行の政治経済制度を見直しのために重要である。本研究は、独立まもない東ティモールが経験している状況に注目することを通じて、「国家なき社会」「市場なき社会」に国家と市場が生まれる経緯を示す意義がある。
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