研究課題/領域番号 |
18K01186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
吉野 晃 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (60230786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミエン / 歌 / 歌謡語 / 女性シャマン / 廟 / 定詞歌 / 即興歌 / 歌謡 / 新しい宗教現象 / 歌詞 / 儀礼語 / 口語 / 詠唱法 / ミエン語 / 歌詞分析 |
研究成果の概要 |
(1)歌謡の研究:①ミエンの歌の歌詞を多数収集し、そのうち2曲を翻訳した。②歌詞の固定化の度合いや使用語彙によって各種の歌を位置づけた。③2冊のミエン語辞典から歌謡語(文語)語彙を828語抽出し、歌詞から歌謡語語彙と推定される語彙を121語抽出した。③歌が、渡海神話を伝える有力なメディアであることを示した。 (2)新しい宗教現象の研究:①従来の儀礼と新しい儀礼とを比較し、降神の有無や性、祭神などの点で異なる特徴を持っており、新しい儀礼が従来の儀礼がカバーしていない隙間を埋める形で補足的に展開されてきたことを明らかにした。②新しい儀礼を執行する女性シャマンたちの組織の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミエンの歌に関するミエン語を踏まえた研究を行い、歌謡語語彙を明らかにしたことにより、ミエンの歌研究を大きく進めることができた。これによって、この地域の他の民族の歌文化との比較研究も行えることになる。 また、ミエンの社会に起きている新たな宗教現象を調査して、ミエンの宗教とジェンダーに関する変化の一側面を明らかにしてきた。これはミエン研究に新しい視野を開くものである。従来の民俗知識が再編されて新たな宗教現象が現れた訳であるが、その成立の機序を明らかにすることで、社会変動に対応した宗教の適応変化の一例を提供することになり、宗教人類学の宗教活性化の研究に資するものでもある。
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