研究課題/領域番号 |
18K01199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2022) 駒沢女子大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
牧野 冬生 東洋大学, 国際学部, 教授 (50434387)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 墨米移民 / 想像的伝統 / 創作的伝統 / 共創的社会景観 / メキシカン・コミュニティ / 伝統の継承 / 創造的伝統 / 米墨移民 / 旅的居住観 / 一時帰国 |
研究成果の概要 |
本研究では、墨米移民がメキシコと米国を頻繁に往復する中で居住空間・社会空間の双方に作り上げる、「想像的伝統」と「創作的伝統」の具体的形成としての文化実践「共創的社会景観」に着目した。米国における墨米移民の想像的伝統(Imaginative Traditions)は世代によって大きく異なり、1世は故郷の実体験をノスタルジーから想起させるが、2世以降は家族間やコミュニティ間による伝統継承の差異によって、その表出に大きな違いがある。こうした点を意識しながら、分析の方向性として社会景観の4形態(持続的景観、定期的景観、一時的景観、動的景観)を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では短期の現在的な文化変容と長期の景観分析の両面を捉えるために、学際的な研究手法を採用した点が特徴である。本研究における文化人類学、建築学、移民研究という3つの学問領域を組み合わせた研究アプローチにより、メキシコの故郷との具体的な交流によって生み出される観光的空間とローカルな生活空間(建築学の側面)と、観光的空間で実施される生きている社会空間(文化人類学の側面)が分析できる。本研究は、学際的アプローチとしての景観分析手法の提示であり、学術的・社会的意義の高い研究といえる。
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