研究課題/領域番号 |
18K01200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
橘 健一 立命館大学, 政策科学部, 非常勤講師 (30401425)
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研究分担者 |
渡辺 和之 阪南大学, 国際観光学部, 准教授 (40469185)
山本 達也 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (70598656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 所有 / ヒマラヤ / アニミズム / シャマニズム / ヒンドゥー教 / 開発 / 存在論 / 圏論 / 社会的制御能 / 主体 / 狩猟採集 / ヒマーラヤ / アニミズム(パースペクティヴィズム) / オブジェクト指向存在論 / 原始共産制 / 憑在論 / サバルタン / ヒンドゥー / 近代的開発 / 形而上学 / 例外 / 制御能 / 間隙 / 抵抗 / 機械 / ヒマラヤ地域 / 系譜学 |
研究成果の概要 |
本研究では、既存の「所有=社会的制御能」という概念を再検討し、所有は「眼差し=力」であるベクトルとその両端にある「与えー与えられる」存在の組み合わせからなるもので、その「与え=与えられる」存在の相互的な関係が、歴史によって一方的な流れにされてしまうものと捉え直した。そこから本研究はネパール先住民のアニミズムとシャーマニズム、ネパールの山地ヒンドゥー教、インド先住民の首狩り実践、チベット仏教、近代的な開発に関わる所有ならびにその歴史についての調査研究を進め、ヒマラヤ地域における所有形式の多様性とその系譜を仮説的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
こんにち資本主義が前提とする私的所有がもたらす格差の拡大などの諸問題が論じられている。本研究では、ヒマラヤ地域の事例から所有とは何なのか、その根本から考えなおし、それが存在の問題にも深く関わっていることを示した。また、そのあり方が「与えるー与えられる」「光ー影」「見えるものー見えないもの」などに関わりつつ、地域や時代状況によって、変わっていくことを論じた。私的所有を相対化し新たな所有の可能性を探るための、ひとつのステップになった研究だと言える。
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