研究課題/領域番号 |
18K01205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
福岡 正太 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (70270494)
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研究分担者 |
藤岡 幹嗣 立命館大学, 映像学部, 教授 (80351451)
笹原 亮二 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 教授 (90290923)
寺田 吉孝 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (00290924)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 無形文化遺産 / 文化財レジーム / 芸能の映像記録 / 硫黄島 / 徳之島 |
研究成果の概要 |
21世紀に入り、多くの無形文化遺産が伝承の危機にあるという共通の認識のもと、ユネスコの無形文化遺産保護条約による国際的な文化遺産レジームが確立した。日本では、文化財行政を文化遺産レジームに適応させる一方で、地方社会の経済的活性化のために文化財も生かそうとする政策が進められている。本研究は、そうした状況のもと、鹿児島県の徳之島および三島村硫黄島において、民俗芸能の伝承が直面する課題とその解決への試行錯誤について、対話と発見の場として芸能の映像記録を活用して調査研究をおこない、島嶼社会における民俗芸能伝承に映像を生かすことの重要性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、民俗芸能の映像記録作成とその公開を通じて、離島社会において民俗芸能の伝承がもつ意味を明らかにすることを目指した。従来、映像記録は伝承の手本としての意義が強調されてきたが、①映像は芸能を演じる個々人を映し出すことから、継続的な記録は島社会の記憶をとどめることにつながること、②映像を視聴することは、自分たちの芸能を振り返り意見を交わす機会となること、そして③伝承の危機などの課題に対処し、芸能の将来を考えるための重要な手がかかりとなることを、離島の住民や行政の協力のもとで実践的に明らかにしたことに意義がある。
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