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犯罪への共同体再生型環境的アプローチの可能性と限界

研究課題

研究課題/領域番号 18K01213
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05010:基礎法学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

松尾 陽  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (80551481)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード環境的アプローチ / 状況的犯罪予防 / 割れ窓理論 / 規制手法の多様化 / アーキテクチャ / コロナ禍の規制手法 / AIガバナンス / 監視 / アーキテクチャによる規制 / 社会規範 / コロナ / 専門家の役割・責任 / 規制の多様化 / 環境犯罪学 / 状況的犯罪予防論 / 犯罪に強い社会の実現 / ガバナンス / AI / 自由 / 権力 / ナッジ / 情報環境 / 犯罪に強い社会の実現のための行動計画 / セレンディピティ / 代替性 / 合成性 / 法規制
研究成果の概要

研究課題の背景には規制手法の多様化がある。規制手法には(1)刑罰のような強制的法規制、(2)競争的手法、(3)社会規範的手法、(4)アーキテクチャ的手法がある。多様化のあり方や意義を分析しつつ、(3)と(4)を協働して犯罪を予防する手法(共同体再生型環境的アプローチ)、具体的には、日本政府が打ち出した「社会に強い社会の実現のための行動計画」で示された手法の意義と限界を明らかにした。また、この政策に対してよく向けられる批判が、共同体再生型アプローチと個別犯罪予防型アプローチとを区別しない、不十分な分析に基づくものであることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

①環境的アプローチの中で個別犯罪対策型と共同体再生型の区別を明瞭にする。日本の犯罪予防対策を批判する議論の中では、しばしば、これら二つが混同されて批判されているところがあった。しかし、本研究で二つの区別を明瞭にするとともに、混同した批判がの問題性を指摘した。
②背景にあるのは「規制手法の多様化」である、犯罪予防の文脈を超えて、この多様化を明瞭にする理論的枠組みを形成し、また、その実践的意義を明らかにした。
③コロナ禍の規制手法がまさに多様な規制を利用するものであったことから、(2)で形成した理論的枠組みをコロナ禍の規制に応用して分析をし、その意義と限界を明らかにした。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 監視と自由――権力による監視と権力に対する監視2023

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 95 ページ: 78-82

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] IoT・AI における監視の拡散とその制御についての一考察2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuo Yo
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌

      巻: 41 号: 1 ページ: 14-17

    • DOI

      10.7210/jrsj.41.14

    • ISSN
      0289-1824, 1884-7145
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] ワクチン接種をめぐる法哲学2022

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      學士會会報

      巻: 954 ページ: 16-20

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] プライバシーの論じ方――「放っておいてもらう権利」の登場背景とその受容の受難2022

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      α-SYNODOS

      巻: 304

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 規制手法の多様化と法哲学の課題2022

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 1174号

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ禍における多様な規制手法とその制御のあり方――ポスト/ウィズ・コロナの法哲学2022

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      学術の動向

      巻: 312号 ページ: 40-46

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 統治過程における専門家の役割と責任――専門家リテラシーの問題も併せて2021

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 797号 ページ: 31-38

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] アーキテクチャ論から新型コロナ禍の対応を考える2021

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法哲学年報

      巻: 2020年号 ページ: 80-92

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 法学者の本棚:辻井喬著『叙情と闘争』2020

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 2020年1月号

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] グローバル・ガバナンスにおける多元的な秩序形成の在り方とその意義2019

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法哲学年報

      巻: 2018年号

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] AIガバナンスの法哲学――専門知を活用するガバナンス2019

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 1136 ページ: 34-39

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] セレンディピティのアーキテクチャをいかにデザインするのか:自由と民主政の未来2019

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 雑誌名

      図書新聞

      巻: 3384 ページ: 2-2

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] A Variety of and Dynamics of Regulations—Their Challenges to Rule of Law―2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuo, Yo
    • 学会等名
      Contemporary issues of Constitutional and Administrative law
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 監視と自由――権力による監視と権力に対する監視2022

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      基礎法学連合シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] メディアとしての法、メディアとしてのアーキテクチャ2021

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      日本法社会学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] アーキテクチャ論から新型コロナ禍の対応を考える2021

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      日本法哲学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 情報化社会における自己決定論の在り方2020

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      パーソナルデータ研究会(第8回)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 人工システムと法2019

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      第37回日本ロボット学会学術講演会 オーガナイズド・セッション 「ロボットと生きる・ロボット學再考」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 二人の「リベラルな共和主義者」をめぐる覚書:政治の再活性化と脱政治化のテクノロジー2019

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      研究会「ポピュリズム憲法学と立憲主義に関する総合的研究」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 犯罪への環境的アプローチの意義とその多様性 ――「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」を素材として――2018

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      「市民生活の自由」研究会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] グローバル・ガバナンスにおける多元的な秩序形成の在り方とその意義―原田報告へのコメント2018

    • 著者名/発表者名
      松尾陽
    • 学会等名
      日本法哲学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 日常のなかの〈自由と安全〉2020

    • 著者名/発表者名
      小山 剛、新井 誠、横大道 聡
    • 総ページ数
      450
    • 出版者
      弘文堂
    • ISBN
      9784335358326
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] AIで変わる法と社会2020

    • 著者名/発表者名
      宇佐美 誠
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000223065
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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