研究課題/領域番号 |
18K01253
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05020:公法学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
木村 草太 東京都立大学, 法学政治学研究科, 教授 (50361457)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 差別されない権利 / 平等権 / 夫婦別姓 / 同性婚 / 同氏合意 / 偏見 / 憲法 / 差別 / 平等 / プライバシー / 個人の自律 / 合理的配慮 / 家族法と憲法 / 平等原則 / 非差別原則 / 立法裁量 / 家族と憲法 / 憲法学 / LGBT / マイノリティ / ヘイトスピーチ / ヘイトクライム |
研究成果の概要 |
研究期間を通じ、差別と差別されない権利を法概念として明確化し、また、夫婦別姓問題・離婚後の子どもに対する合理的配慮の不足・同性婚そのほかの性的マイノリティの権利などについて、各論的に深い考察を行った。 本研究が行われるまで、差別の定義は混乱していた。本研究は、それを整理し、問題を丁寧に分節することに成功した。特に、差別と偏見の差異は、価値と事実認識という古典的な分類軸により整理ができる。特定の人種や性別に対する貶価的価値観と、誤った事実認識は、いずれも「差別」と呼ばれてきた。しかし、それぞれ性質が異なり、その問題の解消方法も異なる。本研究はこれを出発点にすることで、差別概念の整理を進めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には多くの学術的意義があるが、特に重要なのが次の二点である。第一に民法750条の法的位置づけが、憲法学説・民法学説ともに不明確になっていたことを明らかにした。通称使用が一般に認められていることから、民法750条は強行規定なのかという論点はこれまで議論されたことがなく、ここに論点があることを発見した。 第二に、同性間の婚姻について、近年、「婚姻は生殖関係のみを保護するから、同性カップルにその利用を認める必要はない」という説明がなされるが、この説明がどこにさかのぼるかということを明らかにした。
|