研究課題/領域番号 |
18K01318
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡田 行雄 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (40284468)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 施設内処遇 / 社会内処遇 / 粗暴犯 / 反暴力トレーニング / 反暴力コース / 対峙教育学 / 多機関連携 / 非行少年の被害者性 / ドイツ / 加害者家族 / 被害の埋め合わせ / 連携 / 粗暴犯少年の被害者性 / ドイツ少年司法 / 自立準備ホーム / 反攻撃トレーニングコース / 保護的措置 / 離脱研究 / 再非行防止 |
研究成果の概要 |
粗暴犯少年の再非行防止に向けては、ドイツで粗暴犯少年に対して実施されている反暴力トレーニングの成果に基づき、既存の少年院や保護観察所における暴力防止プログラムにおいて、少年の人格を尊重し、少年との間で信頼関係を構築するための取組みがまず求められる。次いで、このプログラムの成否には、少年の家族等、少年を取り巻く人々の協力も重要な要素であり、いわゆる加害者家族への支援も、粗暴犯少年の再非行防止に向けて求められる。最後に、粗暴犯少年には、非行に至るまでに被害が積み重ねられていることも多く、その被害の埋め合わせのために、少年院等の処遇施設と保護観察を担う機関との連携を充実させることも必要である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツでは、粗暴犯の少年や若年者に、自らと同じような行為を行った仲間たちとファシリテーターとの信頼関係に基づくグループワークを通して自らの犯罪行為に直面させ,自らの問題点を他者の前にさらけ出せるようになる取組みを共通の基盤としている社会内・施設内処遇プログラムが広く普及していること、日本の粗暴犯少年向けの処遇プログラムが同種再非行防止を挙げるには、社会内・施設内を問わず、少年が処遇プログラムに自主的に参加し、他者を尊重できるようになる取組みの他に、社会における少年の受け皿となる担い手との連携強化、少年家族への支援、当該少年に積み重ねられてきた被害への埋め合わせ等が必要となることを明らかにした。
|