研究課題/領域番号 |
18K01320
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
|
研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 (2020-2021) 慶應義塾大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
松尾 加代 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (70726083)
|
研究分担者 |
三浦 大志 杏林大学, 保健学部, 講師 (80726084)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 目撃記憶 / 記憶の保持 / 警察捜査 / 司法心理学 / 実験心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、目撃者が目撃した内容を記述で報告する質問紙「目撃者遂行型調査」の効果における個人差、再想起に及ぼす影響、および誤記憶の抑制について検討した。研究結果より、(1)個人の思考の仕方によって目撃者遂行型調査の効果が異なること、(2)描画技術が直後想起および再想起の再生量に影響を及ぼすこと、(3)対面による面接の場合、記述または口頭による直後想起および再想起の再生量に差異がないことが示された。誤記憶については、いずれの研究結果においても群間で差異が見られず、正しい想起に伴い一定量の誤記憶も想起されることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より、より多くの正確な記憶を得るために、目撃者遂行型調査の内容・使用方法に改善の余地があることが示唆された。目撃者遂行型調査の冒頭の報告方法を、言語記述または描画報告として、報告者に方法を選択してもらうことで、より効果的に活用できる可能性が考えられる。また、目撃直後と事後の面接において報告方法が言語記述と口頭報告で異なる場合であっても、正しい記憶の想起量は報告方法が同様の場合と違いがなかったことから、現実場面における目撃者遂行型調査の有効性が示唆された。さらに、本研究結果で示された描画報告の有効性は、過去の研究結果を支持するものとなった。
|