研究課題/領域番号 |
18K01354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05060:民事法学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山本 哲生 北海道大学, 法学研究科, 教授 (80230572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 約款解釈 / 約款 / 保険 / 解釈 |
研究成果の概要 |
約款の解釈方法として、効率性という観点から解釈する方法、その問題点について研究した。契約当事者が望んだ契約が各当事者にとって効率的であるといえる。当事者の意思が不明確な場合に意思とは別に効率性の見地から解釈することには、どのような内容の契約が当事者にとって効率的かを判断することは困難であるという問題がある。これとは別に、コストのかからない解釈をすることで効率性に資するという考え方もあり、その場合に、当事者がどのような解釈方法を選択したかを問題とし、その方法にしたがって解釈することが効率的であるとの考え方がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
効率性という視角が約款解釈において、どのような意味をもつかについては、従来、ほとんど論じられていなかったところ、その点について分析したところに意義がある。当事者の意思を明らかにするという従来の解釈方法は、考え方としては、効率性の観点からも妥当である。ただし、具体的に問題になるのは、当事者の意思が不明確な場合であり、そのときに直接に効率性の観点から契約の内容を画定することは困難である。しかし、解釈のコストという点で、効率性の観点を踏まえた解釈論を展開することができることを示した点に意義がある。
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