研究課題/領域番号 |
18K01419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
犬塚 元 法政大学, 法学部, 教授 (30313224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 方法論 / ケンブリッジ学派 / 質的分析 / 計量テキスト分析 / テキストマイニング / 思想史方法論 / 言語哲学 / ヒューム / ポスト基礎付け主義 / 実証主義 / 不完全決定性 / 因果分析 / スキナー / ポーコック / 政治学方法論 / シュトラウス |
研究成果の概要 |
研究期間を通じて得られた最大の成果は、英語圏における20世紀後半以降の政治思想史方法論の展開に、学説史的な位置づけを与えられた点である。具体的には、政治思想史研究におけるケンブリッジ学派の方法論は、実証主義や因果的説明をめぐる20世紀半ばの社会科学方法論論争(実証主義とヴィトゲンシュタイン派のあいだの方法論争)という知的文脈を無視しては理解できないこと、等が判明した。ケンブリッジ学派の方法論を「実証主義」や「コンテクスト主義」と位置づける理解は、テキストもコンテクストもふまえない誤読と判定できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究課題で政治思想史方法論を再検討するなかでは、歴史研究としての政治思想史学は、政治学や現代政治論にどのように寄与できるか、という論点の検討が不可避となった。その検討の成果は、わたしたちが現代の政治を論じるにあたっては歴史的アプローチや思想的アプローチも欠かせないという認識のもとに、一般向け・初学者向けの政治学教科書(共著『政治学入門 歴史と思想から学ぶ』)の執筆・公刊や、朝日新聞掲載書評というアウトリーチ活動においても活用することができた。
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