研究課題/領域番号 |
18K01431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
遠山 隆淑 熊本高等専門学校, リベラルアーツ系人文グループ, 准教授 (60363305)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | バジョット / イギリス国制論 / 議院内閣制 / 内閣 / 選挙法改正 / 妥協 / 立憲君主制 / ウィッグ / イギリス国制 / 政治的決定 / オースティン / 国制史 / W・バジョット / 議会政治 / 信用 / フランス第二帝政 / ルイ・ナポレオン / 世論 / ヴィクトリア時代 / 政治的リーダーシップ / 国制 |
研究成果の概要 |
本研究の成果の中心となるのは、W・バジョット(1826-77年)の政治論における主著であるThe English Constitutionの「第二版(1872)」ならびに、同書においては初版(1867年)にのみ納められた彼の選挙法改正論(「簡潔な選挙法改正構想」)の全訳を行い、これらを『イギリス国制論』(上下2冊)として2023年3月と5月に岩波文庫から出版したことである。同書は、イギリス国制を三権分立論や混合政体論から説明する伝統的な理解に代えて、これを立法府と行政府とが「融合」した議院内閣制としてはじめて論じた議院内閣制論の古典である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『イギリス国制論』出版の学術的な意義は、私のこれまでのバジョットならびにヴィクトリア時代ウィッグの政治思想研究の成果に基づいて訳語を選定し訳文を完成させたこと、ならびに、そうした知見に基づいて、本書やバジョットの政治思想を理解するために必要だと考えられる政治的、歴史的な情報を訳注にふんだんに盛り込んだことにある。また、一般の読者も想定する岩波文庫から、豊富な訳注を付した翻訳を公表したことにより、バジョットが論じた議院内閣制のしくみや作動のあり方に関する理解が広まることになると考えられる。
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