研究課題/領域番号 |
18K01432
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
空井 護 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (10242067)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 現代デモクラシー / 古典デモクラシー / 選挙中心的理解 / レファレンダム中心的理解 / 政策決定理由 / 選挙 / レファレンダム |
研究成果の概要 |
比較政治学では,デモクラシーを政治体制の型と理解するのが一般的である。本研究はそうした比較政治学分野の理論的研究として,デモクラシーの下位型である現代デモクラシーの正統性の強化を目的とした。 本研究では,現代デモクラシーが選挙を中心にして構成される,論理的一貫性を備えた政治体制型であることを確認するとともに,同じくデモクラシーの下位型としてレファレンダムを中心に構成される古典デモクラシーにデフォルト・ステイタスを認め,現代デモクラシーをそれよりも劣位に置く常識的な理解は,現代の政治の基本構造を踏まえれば成り立たないことを論証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
選挙された政策決定者による政策決定を特徴とする現代デモクラシーについては,欠如態的な理解,いわば「キズモノ」的な理解が,学界と一般社会とを問わず広く行われている。それが政治体制型として十分な論理的一貫性を備え,かつレファレンダムによる政策決定を特徴とする古典デモクラシーに対して劣位に置かれるべきものではないことを論証した本研究は,現代デモクラシー型と認定される政治体制(=現代民主体制)の存在意義に疑念が広がりつつある今日,その疑念を一定程度払拭し,現代民主体制の正統性を補強するものとして,学術的と社会的の両方の意義を併せ持つ。
|