研究課題/領域番号 |
18K01458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩谷 將 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (80779562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日中戦争 / 盧溝橋事件 / 第二次上海事件 / 第一次近衛声明 / 和平工作 / 武漢攻略戦 / 日米交渉 / 武漢会戦 / 和平交渉 / 国民党 / 共産党 / 日本軍 |
研究成果の概要 |
日中双方、ならびに第三国の一次史料、とりわけ中国側史料を用いることにより、これまで不明であった中国側の動向が明らかとなった。日本が盧溝橋事件の現地解決に失敗した後、中国は上海において戦争を発起した。対ソ戦備の不安から最小限の兵力を逐次投入した日本は多数の死傷者を出すに至った。南京陥落後に和平条件を加重したために、また日中双方大きな犠牲を出したために譲歩ができなくなり、ドイツを介した交渉は妥結を見ずにおわった。その結果、双方出口のない泥沼戦に突入していった。この過程で、日本と同じく、中国も戦争の見積もりを誤り、上海での短期決戦に失敗し、戦争終結構想が破綻し、持久戦を強いられることになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日中戦争については、日中間のみならず、日本の社会においても共通認識が形成されていない。これは戦争をめぐる政治的な対立のみならず、公開された史料に制限があったことによる。しかし、2000年代以降、台湾において史料の公開がすすみ、さらに米国に寄託された当時の中国側指導者の史料も公開されるようになった。これによって、中国側の動向を含め、日中戦争の実態に迫れるようになった。より史料に裏付けられた歴史が叙述されることにより、ややもすれば政治的な議論になりがちな日中戦争について、より客観的な議論が可能となり、ひいては歴史問題に対する共通認識を得るための一つの視座を提供できると考える。
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