研究課題/領域番号 |
18K01471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
吉武 信彦 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (80240266)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ノーベル文学賞 / 三島由紀夫 / 川端康成 / スウェーデン・アカデミー / 西脇順三郎 / ドナルド・キーン / 谷崎潤一郎 / 日本人候補 |
研究実績の概要 |
(1)コロナ禍が終息しない状況を受けて、北欧での現地調査を見送らざるを得なかったため、本プロジェクトの期間を延長してきた。2022年度もこの状況は続き、北欧での現地調査を見送った。そのため、これまでの調査で入手した国内外の資料に加えて、新たに国内で入手できた資料に基づき、資料の読み込み、分析を中心に研究を進めた。特に、スウェーデン・アカデミーの開示資料、日本国内で新たに出版された研究書などが主な材料となった。
(2)研究対象となっている作家のうち、谷崎潤一郎、西脇順三郎についてはすでに分析を進め、論文の形で結果を発表したので、調査をほぼ終えている。そのため、2022年度は三島由紀夫を取り上げ、深く分析を行った。特に、スウェーデン・アカデミーの側がいかに三島を評価していたか、注目した。1963年以降、三島は候補となっていたが、日本国内の期待とは裏腹に、スウェーデン・アカデミーの評価は必ずしも高くなかったことが明らかになった。それがなぜ生じたのかまで検討した。明らかになった点は、以下の論文にまとめた。 吉武信彦「ノーベル賞の国際政治学―ノーベル文学賞と日本、三島由紀夫をめぐる推薦と選考 1963~1968年」『地域政策研究』(高崎経済大学地域政策学会)第25巻第4号、2023年3月、39~54頁。
(3)以上の研究により、本プロジェクトは川端康成の分析を残すのみとなった。これまでの研究で他の日本人候補との比較の中で、川端はたびたび登場しているが、川端に焦点を当て改めて検討する必要を感じている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍が続いたため、2022年度も現地での調査を実施できなかった。スウェーデンのスウェーデン・アカデミーで新たに入手したい資料、これまで入手した資料で再確認が必要な事実関係があったが、資料の入手、再確認は先延ばしとなった。そのため、手持ちの資料、国内で入手できる資料に依存して研究をせざるを得なかった。
しかし、これまで入手できた資料をじっくり読み、論文を執筆できたこと、今後の研究の内容、進めた方についてじっくり考えることができた点は、よかった。2023年度の課題として、活かしたい。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、以下の点を着実に実施し、研究の総括まで到達したいと考えている。 (1)まず北欧で現地調査を実施したい。スウェーデン・アカデミー、ノルウェー・ノーベル研究所を訪問し、資料の入手、関係者とのインタビューを実施する。
(2)残る川端康成をめぐる選考に関する分析を進め、1968年のノーベル文学賞受賞に至ったプロセスを明らかにしたい。特に、スウェーデン・アカデミー内の動向に注目したい。
(3)川端の分析により、対象となった日本人作家4人の分析は終わるため、最後に全体の選考を振り返り、本研究のまとめをしたいと考えている。特に、これまでの分析を通して明らかになった点を点検し、スウェーデン・アカデミーにとって、また日本側にとって川端のノーベル文学賞受賞がいかなる意味を持ったのか、検討したい。研究の最終年と考え、成果を出すことをめざしたい。
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