研究課題/領域番号 |
18K01497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐野 真由子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50410519)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 万国博覧会 / 国際制度 / 世界 / 植民地 / 文化多様性 / 人類史 / 戦間期国際関係 / 国際社会 / 外交関係 |
研究成果の概要 |
本課題は、今日まで続く万国博覧会が拠って立つ「国際博覧会条約」(1928年採択)、それに基づき1931年に発足した国際機関「博覧会国際事務局(BIE)」の成立過程を主たる研究対象としたものである。公的な国際制度としての万博の諸側面が掘り起こされるとともに、それらが単に、直接の対象である催事の問題にとどまらず、戦間期国際政治過程の一環として評価し直されるべきものであることが明らかになった。 さらに、研究の主要段階において2000年までのBIE理事会/総会資料を通覧する機会にめぐまれたことから、本課題は当初の想定以上に発展し、報告者の新視点による万博通史をまとめるに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の直接的な学術的意義は、万国博覧会研究に関する先行研究に長く欠落していた、その存立自体を支える制度面の基礎を明らかにしたことにある。同時に、国際関係史に必要な一つの軸として、博覧会史研究を浮かび上がらせることができたと考えている。 そのうえで本研究は、万博という制度を有効な「レンズ」として用い、各時代の世界を展望する新たな視座を開いた。これを「万博学」と称し、論集『万博学』やシンポジウム「万博学」によって広く世に問うに至ったことは、本研究のより大きな学術的意義であり、かつ、とりわけ2025年万博の日本開催に向かう世相において、重要な社会的意義でもあったと位置づけられる。
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