研究課題/領域番号 |
18K01501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 晋 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30553101)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 福祉国家 / 貧困 / 不平等 / 機会の平等 / 公平性 / 潜在能力 / 社会選択 / 公共政策 / 多元的価値 |
研究成果の概要 |
本研究では、多次元的アプローチを導入しつつ、福祉国家における厚生評価と厚生改善という、厚生経済学の基本的な課題に立ち返った。第一に、社会選択理論の公理的分析を発展させた。特に、標準的なアロー的な分析枠組みの拡張と、公平性の概念の分析を行った。また、さまざまな政策的応用も行った。第二に、近年の福祉国家論において重要である、正義論の歴史的・哲学的背景についても議論した。第三に、厚生に関する実践的アプローチについても行ったが、特に、新型コロナウイルスのパンデミックの発生も踏まえ、健康をどのように維持するかという問題についても考えた。こうしたことを踏まえて、福祉国家と社会厚生の関係を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、社会厚生を改善するための制度としての福祉国家は岐路に立っていると言える。社会をより前進させるためには、何か変化が必要なように思える。厚生に関する分析的理論、思想的背景、実証的実装の複合的観点からよりよい社会のあり方を目指して研究を進めた。特に、公平性の評価をどのようにするかということを、多次元的に捉え、そのほかの基準とどのように組み合わせていくかということを検討した。
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