研究課題/領域番号 |
18K01508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石黒 真吾 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (60288496)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 契約の計座理論 / ミクロ経済学 / ゲーム理論 / 契約理論 / 企業組織 / 組織の経済学 / 契約の経済理論 / 企業の経済学 / 企業システムの動学分析 |
研究成果の概要 |
雇用関係や企業間取引関係からなる「企業システム」の総体が時間を通じてどのように変化するかという動学的問題を理論的に解明した.とりわけ,明示的契約にはよらない非公式の「関係的契約」に基づく経済主体間の取引関係を理論的に考察して,その結果を企業内部の報酬体系の設計や雇用および取引関係の理解に結びつけることに成功した.これらの研究成果は,経済理論分野の主要な国際査読雑誌である Economic Theory とJournal of Economic Theoryに採択・掲載された.また,多くの国内外の研究集会や国際学会で研究報告をする機会を得ることが出来た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業システムの諸側面ー雇用関係,報酬制度,企業間取引,金融取引ーが相互にどのように関連し合うのか,また,それらが時間を通じてどのように変化するのかといった企業の動学的問題を経済理論の視点より理論的に解明した.企業システムを長期的なスパンのなかで捉える理論を開発・発展させたことが本研究の重要な貢献である.それは,経済理論における分析道具の開発への貢献であると同時に,企業を取り巻く取引関係(雇用,金融,企業間取引など)をその発展経路という歴史的視点から明らかにするうえでも重要な含意をもつと考えられる.
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