研究課題/領域番号 |
18K01511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
小井田 伸雄 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (30363724)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 意思決定理論 / 不完備選好 / メニュー選好 / 非推移的無差別関係 / 確率的選択 / 柔軟性への選好 / リスク / 不確実性 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、柔軟性への選好と不完備選好の関連の特徴づけおよび非推移的無差別関係の公理化という2つのテーマを中心に研究を進めた。前者については、従来独立した意思決定モデルだと考えられていた、メニュー選択における柔軟性への選好と不完備選好の関連を明らかにし、さらに他の意思決定モデルとの関係を明らかにしたことが大きな貢献である。後者については、従来提案されていたものより一般的な非推移的無差別関係の意思決定モデルを提案し、従来は非推移的無差別関係と同一視されることが多かった不完備選好モデルとの関連を示すとともに、両者は質的に異なっていることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で得られた研究成果の大きな特徴は、二点ある。一つめは、従来の経済学の枠組みを生かしながら、より現実の行動を記述できるような新しい意思決定モデルを構築したことである。二つめは、従来無関係あるいは関係が不明確であった複数の意思決定モデルを関連づけ、その類似点と相違点を明らかにしたことである。また、いずれについても、モデルが満たすべき行動を「公理」と呼ばれる数学的法則で特徴づける「公理化」という手法で分析することにより、より現実的な選択行動の性質を明らかにし、複数のモデルの関係をより明確化することができた点が大きな貢献だと考えられる。
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