研究課題/領域番号 |
18K01518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
佐柄 信純 法政大学, 経済学部, 教授 (90286005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再帰的効用関数 / 無限期間問題 / 最適経路 / 評価関数の微分可能性 / 非凸性 / 最適経済成長 / 再帰的効用 / 非凸生産技術 / 世代間衡平性 / 割引因子 / パレート効率性 / 貧困と富裕の階層分離 |
研究成果の概要 |
割引因子を伴わない最適経済成長モデルの研究は【世代間衡平性】の公理的分析、一般均衡理論、最適制御理論、非線形経済動学にまたがる学際領域に属し、各分野の単なる折衷を越えた独自の視点による理論の拡充が求められるため、重要な研究領域であるにもかかわらず、未知の問題が数多く残されている。本研究で得られた知見は解決されるべき問題のごく一部であり、必ずしも明確な政策的指針を与えるものではないが、希少な資源を将来世代にどのように残すべきかを議論する上での一助になることが期待される。
上記の問題意識の下、7本の論文を国内外の学術誌に刊行した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最終目標は、新古典派の標準的仮定から離れ、非凸環境下の最適経路を分析することで【貧困と富裕の階層分離】を時間選好率以外の要因で説明することである。経済活動の水準に依存して経済主体の消費リスクへの態度が異なったり、生産技術の構造が変化する状況を考察することにより、経済主体の最適化行動の結果、複数の定常状態が出現する。また、【世代間衡平性】を考慮することは、経済動学に現れる時間選好率の影響を完全に取り除くことでもある。本研究の研究成果を通じて、完全競争下では、初期資産格差が【貧困と富裕の階層分離】の最も重要な要因であることを解明することができる。
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