研究課題/領域番号 |
18K01520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
片山 宗親 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20718134)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 異質性 / 不確実性ショック / 認識の乖離 / 不確実性 / COVID-19 / 流動性 / 労働者の異質性 / 流動性制約 / 財の異質性 / 金融政策 |
研究成果の概要 |
この研究課題を通じて得られた主な研究成果は、以下の通りである。(1)財の耐久性の違いや価格粘着性に関する異質性を考慮した際、不確実性ショックに対する反応が実証分析結果と整合的であるためには、生産要素が部門間で非流動的である必要性を示した。(2)労働者の特性の違いを考慮した際、知的資本の生産を担う労働者の割合は極めて小さいにも関わらず、彼らの賃金粘着性度合いが、金融政策の有効性を与えることを明らかにした。(3)新型コロナウィルスが経済に与える影響を分析し、家計の主観的な感染状況に対する認識と真の感染状況との間の乖離が、感染症対策と経済活動のトレードオフに大きな影響を与えることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、これまでのマクロ経済分析では捨象されることが多かった、財の性質(耐久性や価格粘着性など)や労働者の特性が異なる場合について焦点を当てて分析を行なった。このような場合では、従来の研究で金融政策が予期せぬ結果をもたらすことが知られており、現実経済をより正確に記述するためにどのような要素が必要か解き明かすことは極めて学術的意義がある。また、予期せぬ新型コロナの感染拡大に対して、感染状況に関する認識の乖離が与える影響を分析したことは極めて社会的意義があると考える。
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