研究課題/領域番号 |
18K01522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 中央大学 (2022) 愛知大学 (2020-2021) 中京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
古川 雄一 中央大学, 経済学部, 教授 (50510848)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金融政策 / イノベーション / インフレーション / 経済成長 / 所得格差 / ビジネス・ダイナミズム / シュンペーター流成長モデル / 国際共同研究(フランス、スイス、中国、台湾) / 最低賃金 / 国民性のマクロ経済効果 / 国際研究協力(スイス、中国、フランス) / 技術移転 / 国民性のマクロ経済における役割 |
研究成果の概要 |
金融政策が経済成長に与える影響について, 理論・実証両面から分析を進めてきた. 金融政策は経済成長に影響するチャネルとして, 本計画は, イノベーション, 国際技術移転, 所得格差といった当初想定していたものだけでなく, 国民・政府の文化的選好やビジネス・ダイナミズムといった新たな研究の方向性も提示した. 研究成果をまとめると, 低金利や低インフレのような金融政策は, 経済の状態次第では, 必ずしも技術進歩と経済成長を促進しない可能性があるということである. これらの結果は, 望ましい金融政策をデザインする上で, 経済の諸条件 (参入障壁の高さ等)を勘案することの重要性を示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトの研究成果は, Chu and Cozzi (2014) 以来活発に研究が蓄積されている, 金融政策が技術進歩と経済成長に与える影響に関する研究分野を, さらに拡張した点に学術的な意義がある. すでに引用数が20を超える論文もあり (2023年4月4日時点, Science Direct にて確認), 経済学分野の平均的な引用数を鑑みれば, 研究成果の学術的なインパクトは小さくないといえる. また, 金融危機以降の国際的な低金利政策や, コロナ禍以降のインフレ・金利上昇など, 社会的関心が集まる金融政策に関する新たな科学的知見を提供したことは, 社会的・政策的意義があるだろう.
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