研究課題/領域番号 |
18K01523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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研究分担者 |
和泉 悠 南山大学, 人文学部, 准教授 (10769649)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再分配実験 / 実験経済学 / 実験哲学 / 再分配 / 公平基準の選択 / 他者の意図の推測 / 美人投票 |
研究実績の概要 |
本年度(2022年度)Covid19感染の拡大は収まってきたが,かなりの科目が遠隔講義のままで,大学の実験室に被験者(学生)を集めることがなかなか難しかったが,10月から12月にかけ合計172名の実験を実施した.実験では,被験者を無作為にペアに分け,ペアごとに,初期所得の合計に対する自分の再分配案と相手の再分配案への推測を尋ねた.実験結果をまとめると,以下の通りである. (1) 初期分配が無作為に決定される場合でも,各被験者は,その分配を尊重して再分配を提案した. (2) 実験後の性格質問調査で個人主義的と判定された被験者も,相手の所得(特に実験設定における最低所得)を考慮して再分配案を提案した. (3) 多くの被験者が,相手が(2)を考慮することを前提に相手の再分配行動を推測した. 以上の結果を2023年3月の国内会議(関西大学)で報告し,次年度(2023年度)に査読論文として発表すべく分析を深めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ危機のため被験者実験を十分に実施できなかったため.
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今後の研究の推進方策 |
コロナ危機以前の実験の結果と2022年度の実験の結果をあわせて論文を執筆中である.もし追加実験が必要なら追加実験をおこなるが,現時点では同じ条件で被験者数を増やすための実験をする必要はなさそうである.研究の進展に従って,ことなる実験を実施する可能性がある.
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