研究課題/領域番号 |
18K01526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
小林 創 関西大学, 経済学部, 教授 (10347510)
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研究分担者 |
七條 達弘 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40305660)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 長期的関係 / 多市場接触 / ランダムマッチング / 協調行動 / 繰り返しゲーム / 不完全公的観測 / 情報制約 / 経済実験 / ゲーム実験 / 協調行動の創出 / 繰り返しゲーム実験 / 多角化企業 / 価格カルテル |
研究成果の概要 |
本プロジェクトの成果は,大きく分けて次のような2点があると考える.一つは,固定的な相手と繰り返し複数のゲームをプレーするという多市場接触においては,理論で想定されるほどの協調行動促進の効果がないことが経済実験によって明らかとなった.実験室実験では,多市場接触の追加的な効果は観察されなかったが,オンライン実験では,むしろ協調行動を阻害する方向で作用することがわかった.また,もう一つは,相手がランダムに毎期入れ替わるような繰り返しゲームでの実験を実施した.結果として,理論で想定したような追加情報の提供によって協調率の改善が見られた.これは,マッチングプールの大きさに関係なく作用することがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多市場接触は,これまで協調行動を促進すると言われてきたが,実験室実験を通じてわかったことは,理論で想定しているほどに協調行動を促進する訳ではないことがわかった. 次に,ランダムに相手が入れ替わるケースでは,理論が想定するような追加情報による協調行動の促進効果があり,これは,近年発展しているオンライン取引などの環境では,どのような追加情報を提供するかが,取引の効率性を決定的に左右することがわかった.
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