研究課題/領域番号 |
18K01528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
江頭 進 小樽商科大学, 商学部, 副学長 (80292077)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Ernst Mach / Karl Polanyi / Ludwich Mises / Richart Mises / Friedrich Hayek / 論理実証主義 / 経験主義 / 世紀末ウィーン / カール・ポランニー / エルンスト・マッハ / リヒャルト・ミーゼス / 知識論 / Michael Polanyi / Vienna Circle / cognitive science / 中曽根内閣 / 臨時教育審議会 / オーストリア学は |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで経済学史の中では、レーニンのマッハ批判以外の文脈で紹介されることはなかったエルンスト・マッハを中心にして、19世紀末から20世紀初頭のドイツ語圏での知的相関関係を整理することを目的としたものである。マッハの経験主義が、ウィーン学団の論理実証主義とポパーの反証主義を経てフリードマンの実証主義につながることは確認されたが、当初考えていたカール・ポランニーへの影響は限定的であり、当時流行してたマッハの方法に若き日のカール・ポランニーが一時的に関心を持ったという以上のものではないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀末のウィーンで起こった論理実証主義は、科学哲学上の重大な変革であるが、経済学の中でどういう意味を持ったのかはこれまであまり考えられてこなかった。なぜなら、経済学は長らく「実験できない科学」であり、統計の応用による理論の検証にも問題が多かったからである。今回の研究では、論理実証主義の一段階前のマッハの経験主義に戻って、知的ネットワーク内での位置づけを考えることで、経済学者とのつながりを明らかにした。
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