研究課題/領域番号 |
18K01569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中村 保 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (00237413)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シェアリングエコミー / 耐久消費財 / シェアリング市場 / マクロ経済モデル / 動学的一般均衡 / ラムゼイモデル / シェアリング / シェリングエコノミー / 一般均衡モデル / レンタル市場 / シェアリングエコノミー / 経済政策 / 技術進歩 / 動学的最適化 |
研究成果の概要 |
耐久消費財から得られる効用が、財の量と使用時間によって決まると仮定して、家計の非耐久・耐久消費財の需要関数を導出し、シェアリングエコノミーの静学的一般均衡モデルを構築し分析した。その結果、所得格差がシェアリングの決定に重要な役割を果たすことが明らかになった。消費財は耐久財と非耐久財に変換でき、家計は耐久消費財をシェアできると仮定してシェアリングエコノミーの動学モデルを構築し分析した。動学的一般均衡は、標準的なラムゼイモデルと基本的に同じ性質をもち、定常均衡における資本ストックはラムゼイモデルのそれと等しくなること、資本蓄積とともにシェアリングが拡大すること、などを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェアリングエコノミーに関するマクロ経済モデルを用いた理論分析はあまり多くないので、静学及び動学の両方においてマクロ経済の一般均衡分析の枠組を提示できたことは本研究の重要な学術的意義の一つである。静学的一般均衡分析を用いて、所得格差がシェアリングの決定に重要な役割を果たすことを明らかにしたことは現実の経済に関する重要な含意を与えている。シェアリングエコノミーの動学的一般均衡を多くの動学モデルと同じように位相図を用いて分析し、基本的な性質は標準的なラムゼイモデルと同じであるが、資本の蓄積とともにその背後でシェアリングが拡大していることなどの新しい知見を得たことには学術的意義がある。
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