研究課題/領域番号 |
18K01576
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
|
研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
杉山 泰之 福井県立大学, 経済学部, 教授 (00533605)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | GOLE / Environmental Policy / Trade liberalization / Wages / emissions / Environmental policy / Skill premium / wages / Environmental industry / Environmental goods / 寡占の一般均衡 / 貿易自由化 / 環境政策 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、寡占の一般均衡理論を貿易と環境の問題に応用し、「多数の産業で国際的な寡占競争が繰り広げられているとき、環境政策の強化や貿易自由化は経済活動や環境問題にどのように波及するのか。」を分析してきた。 主要な研究成果は、令和3年度に公表した「寡占の一般均衡における貿易自由化と環境の分析」(『福井県立大学経済経営研究』 第44号)である。この論文では、国内に貿易財産業と非貿易財産業の両方が存在する寡占の一般均衡モデルを想定し、輸送費の低下や貿易財産業の割合の増加が価格の2次モーメントと総排出量に与える影響を、賃金水準の変化を通じた間接的な影響も含めて明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主要な研究成果である「寡占の一般均衡における貿易自由化と環境の分析」(『福井県立大学経済経営研究』 第44号)では、国内がいくつもの寡占産業で構成され、また、貿易財と非貿易財産業が存在することを踏まえて、輸送費の低下(貿易の内延の拡大)や貿易財産業の割合の増加(貿易の外延の拡大)が賃金水準や総排出量に与える影響を明らかにした。貿易の内延の拡大と外延の拡大は、どちらも総排出量を増加あるいは減少させる可能性があることを明らかにしたという意味で、学術的にも社会的にも意義があるといえる。 なお、最後の2年ほどで本研究の道筋がようやく見えてきたため、今後何年かけても着実に成果をあげたい。
|