研究課題/領域番号 |
18K01584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
手塚 広一郎 日本大学, 経済学部, 教授 (90323914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 港湾間競争と統合 / 空港間競争 / 非協力ゲーム / コンテナ輸送 / 容量制約 / 規模の経済 / コンテナ港湾 / 港湾間競争と港湾統合 / 空港間競争と協調 / 港湾間競争と港湾の統合 / 規模の経済性 / レベニュー債 / 港湾間競争 / 海上輸送市場 / 運賃と用船料 / 派生的需要 / 市場成果 / 不確実性 / 国際コンテナ市場 / ゲーム理論 / 港湾政策 / 国際コンテナ輸送市場 / 容量投資 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は次の通りである.第1に,容量制約のない環境を対象に,非協力ゲームの枠組みを用いて,港湾間競争のケースと港湾を統合するケースについてモデル化した上で,それぞれのNash均衡価格を求めた.第2に,港湾間競争と港湾の統合を比較検討するために,アメリカのワシントン州のシアトル港およびタゴマ港のような小規模港湾区に焦点を当てた事例分析を行った. 第3に,港湾のモデルによって導出された均衡価格式を空港間の競争及び統合の事例に適用した.具体的には,福岡空港と北九州空港という隣接する2空港を対象として,空港間競争と空港の統合によるそれぞれの経済厚生面の効果を比較した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては次のことがあげられる.第1に,これまで,交通経済学の分野では容量制約の下での混雑の問題に焦点が当てられがちであったのに対して,容量制約がない状況下で,規模の経済を享受するためのシェア獲得の競争という形で,問題を抽出している点に大きな特徴がある.第2の意義として,本研究は,モデルの構築や実証分析を行うだけでなく,事例分析も行うことで,それと同時に政策的な見地から市場成果の評価を試みた点があげられる.第3に,港湾間だけでなく,交通インフラとして港湾と同様の性質をもつ空港間の競争と統合にも適用可能であり,本研究においても適用した点があげられる.
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