研究課題/領域番号 |
18K01591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鍋嶋 郁 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70720647)
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研究分担者 |
小橋 文子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (30528922)
道田 悦代 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター環境・資源研究グループ, 研究グループ長代理 (10450529)
雷 蕾 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究企画部, 海外研究員 (20749402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非関税措置 / 規制 / 国際貿易 / non-tariff measures / SPS / TBT |
研究成果の概要 |
この研究を通して規制の差異が貿易に対して影響が大きいということが明らかになった。特に発展途上国から先進国への輸出、南南貿易においても規制の差異の影響が先進国間での貿易の時と比べて大きい結果が得られた。規制の差異は貿易額に負の影響があるだけでなく、理論での予測通り、貿易品目の減少、価格の上昇が起きる事が判明した。個別の食品・農産物(鶏肉、牛乳、パーム油)の場合においても規制やプライベートスタンダードが輸出や産業に対して大きな影響を与えているのが判明した。これらの規制やプライベートスタンダードは主に持続可能な開発や成長の一環として実施されており、これらの政策が農業・農村に与える影響も分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
輸入国の規制が貿易に負の影響を与える可能性があるということは既存研究でも明らかになっていた。しかしながら、輸出国と輸入国の規制の差異に着目した体系的なデータを使用した研究は本研究が初めてである。規制の差異が大きな影響を与えるという結果によると、今後2か国間貿易を促進するためには規制の調和、もしくは相互認証をしていく必要性がある。また、規制のみならずプライベートスタンダードも貿易に大きな影響を与えているという結果を得た。これは今後の貿易自由化や貿易協定の政策を議論する上でこの2点の議論も重要であるということを示唆している。特に規制・プライベートスタンダードを遵守できる能力の支援が必要である。
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