研究課題/領域番号 |
18K01597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
河上 哲 近畿大学, 経済学部, 教授 (60402674)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 知識空間 / Product space / 経済複雑性 / ネットワーク分析 / 産業クラスター / 技術的近接性 / 産業クラスター政策 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の地域に根差す知識基盤の構造と機能を、事業所レベルの個票データを活用して定量的に分析することを目的とする。知識の種類を異なる技術水準のもとに生産される製品の種類によって捉えたうえで、産業の知識基盤の構造を、製品間の類似性ネットワークからなる製品(≒知識)空間を構築することにより分析した。また、知識の洗練度の高い製品の出現が、既存の製品空間のネットワーク構造に規定されることを明らかにした。最後に、異なる知識洗練度を有する製品の生産拠点の分布を、地理情報システムを用いて地図上に描写して視覚的に捉えることにより、産業クラスターにおける事業所間の知識スピルオーバーの経路や範囲を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の産業クラスター研究では、産業集積が地域産業の成長に寄与すること示唆する結果を示すものの、その多くが定性的なケーススタディや成功事例の紹介にとどまっていた。また、産業クラスターにおける知識スピルオーバーの具体的な経路や、イノベーションの潜在性を議論するに当たっては、クラスター内部における複雑な事業所間の知識ネットワーク構造を分析する必要があることが指摘されてきた。本研究では、生産活動に要する知識を直接的・具体的に捉えるのでなく、生産活動の結果をもとに間接的・不可知的にその類似性や洗練性を定量的に計測することを提案し、産業クラスターにおける事業所間の知識スピルオーバーの経路や範囲を分析した。
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