研究課題/領域番号 |
18K01677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
植杉 威一郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40371182)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 信用保証 / 政府系金融機関 / 政府介入 / 中小企業金融 / 個人保証 / 民業圧迫 / コベナンツ / 金利 / 民間金融機関 / 資金配分の効率性 / 銀行貸出チャネル / 担保チャネル / 企業金融 / 銀行 / 貸出市場 |
研究成果の概要 |
日本の中小企業金融における政府関与の実態と効果について、貸出レベルデータに加えて、企業レベル・銀行レベルのデータを用いて定量的に把握した。政府系金融機関による直接貸出と信用保証の効果、担保や個人保証に依存しない貸出の効果、政府関与が貸出市場の競争環境に及ぼす影響をそれぞれ検証した。その結果、直接貸出と信用保証の中小企業における資金繰り改善効果の比較、個人保証による経営者の規律付け効果をコベナンツ(貸借契約時に取り決められる特約条項)が代替する可能性、政府系金融機関による民間金融機関の民業圧迫の可能性について、新たな結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金融危機やコロナ禍といった非常時のみならず平常時においても、政府による中小企業金融による介入により企業にどのような影響が生じているのかという点についての関心は高い。この点を網羅的かつ実証的に明らかにした研究は存在していなかった。特に、信用保証と政府系金融機関による直接貸出の効果を客観的な指標で比較したこと、個人保証を代替できる可能性のあるツール(コベナンツ)を具体的に示したこと、政府系金融機関が民業圧迫を必ずしもしていないと示したことは学術的のみならず政策立案上も重要な知見である。
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