研究課題/領域番号 |
18K01686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
芦谷 政浩 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (10304057)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 公営賭博市場 / 裁定取引 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、日本の地方競馬場3270レースのデータを用いて、市場の取引量と効率性の関係を検証した。馬券市場が効率的であれば、同じ払戻条件・払戻金額の馬券には同じ価格が付くはずである。そこで、「同じ払戻条件・払戻金額の馬券の間での価格差が小さいほど馬券市場の効率性が高い」と定義して回帰分析を行った結果、以下の4点を発見した。1.出走頭数が同じなら、売得金額が大きいレースほど市場の効率性が高い。2.売得金額が同じなら、出走頭数が少ないレースほど市場の効率性が高い。3.売得金額と出走頭数が同じなら、出走時刻が早いレースほど市場の効率性が高い。4.売得金額が大きいレースほど市場の効率性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「私的情報を持つ経済主体」と「持たない経済主体」がいる市場では、私的情報を持たない経済主体の取引量が増えると他の経済主体の取引量も増加する一方で、価格に含まれる情報量は減少することが知られている(Vives, 2008, p.176)。つまり、「市場全体の取引量」を「市場の厚み」と定義するなら、市場の厚みが増したときに市場の効率性が低下する場合がある。言い換えると、「市場の厚みが増すと市場の効率性は高まる」という一般論は常に正しいわけではない。そこで本研究課題では、公営賭博市場における勝者投票券のオッズデータを用いて、両者の関係を実証的に分析した。
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