研究課題/領域番号 |
18K01705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
平木 多賀人 国際大学, 国際経営学研究科, 教授(移行) (50208815)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | IPO市場 / 金融のコングロマリット化 / ファイアウォール規制 / アンダーライター / 長期パフォーマンス / 金融コングロマ化 / ベンチャーファイナンス / 新規株式の発行と配分 |
研究成果の概要 |
本究は、企業の株式新規公開(IPO)諸ステップにおいてコングロマ化した金融グループがどのように資本配分の効率性あるいは非効率性に影響してきたかを事前、事後で重層的に分析し、「金融グループのIPO株のプライ シングと配分への影響」(共著論文"Banks, IPO Underpricing, and Allocation in Japan, Journal of Economics and Business, 2021)などにおいて政策提言した。制度上の硬直性(過度の小口投資家への配慮)故にメインバンクが持つIPO企業の私的情報が金融グループの分配上の効率性に有機的に反映されないが課題明示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、投資信託へのIPO 新株配分データを構築し、金融・証券業際規制撤廃後の引受・配分行動の実態を初めて重層的に解明した日本では最初の学術論研究である。メインバンクや他の融資機関が事前融資に関わることからくる情報優位をあえて享受させない制度上の課題を明かした点が最大の学術的貢献である。また、金融のコングロマ化と同時にオークション制から新たに採用されたブックビルディング方式での公開価格の初値に対する部分調整(アンダープライシング)がIPO事後市場の下方調整を伴う長期でみた場合平均的には適度なアンダープライシングでると言えるが、真の問題はIPO銘柄間でその変動が高すぎる点にあるとした。
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