研究課題/領域番号 |
18K01731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
柳生 智子 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 准教授 (40306866)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 奴隷貿易 / 奴隷商人 / 大西洋貿易 / アメリカ南部 / 奴隷制 / 大西洋経済 / 西インド諸島 / 環大西洋 |
研究実績の概要 |
本研究は既に延長期間に入っているが、コロナ禍の影響が長引き、国際学会の出席や資料収集を行うことは本年度もかなわず、海外の共同研究者とも予定通りには計画が進められなかった。一方、国内学会の参加や発表は少しづつ再開できる状況であった。国内の共同研究者との打ち合わせも対面で行い、欧米経済史のテキスト執筆は年度内に完成はしなかったものの、本年度に十分進展が見られ、来年度中には刊行を目指したい。また、海外資料や文献の購入を行いながらサウス・カロライナ植民地貿易の研究は継続した。主要研究対象である植民地の奴隷貿易と奴隷商人層の分析や鹿皮貿易、インディアン奴隷制については、それぞれ論考を予定していたが、本の出版計画が決定したため、本の構成の中で組み入れる形で考察を進めている。出版の準備として、学会報告や資料・文献の購入を行い、11月には大阪大学経済学研究科主催のワークショップ(オンラインの国際ワークショップ、Workshop in Economic and Business History, Graduate School of Economics, Osaka University)で植民地期の鹿皮貿易について、海外の研究者も多く集まる中で報告し、有益なコメントもいただけた(The Deerskin Trade of Colonial South Carolina, 1735-1775: From the Records of the Public Treasurer)。日本語で出版予定の植民地奴隷貿易と商人の研究に関しては、今後一部英語に翻訳して海外のジャーナルに投稿することを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
欧米経済史のテキストについてはもっと早い完成を目指していたが、コロナ禍により共同研究者との打ち合わせが進まず、今年度まで延長になり、ようやく本格的に再開した。本科研の研究内容に沿った学会報告は行うことができたが、進めていた論文の執筆より先に本の出版計画が決まり、そちらに注力することで当初予定していた論文が本の中の章として構成の変更を余儀なくされ、やや遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
当初は本研究内容に関連した論文の構想が複数あり、それを本科研内で刊行することが目的であったが、本年はチャールストンの奴隷貿易商人層に関する本の執筆を進めることに重点を置き、これまで準備してきた論考は本の中で考察する。本研究の奴隷貿易商人層の分析、鹿皮貿易に関しては海外での研究も希薄であることから、国内で本が刊行されたのちに一部を英語の論文として書き直し、海外の学術誌に投稿することを予定している。
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