研究課題/領域番号 |
18K01736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
本内 直樹 中部大学, 人文学部, 教授 (10454365)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イギリス / 第二次世界大戦 / 戦後再建 / 福祉国家 / G.D.H.コール / ベヴァリッジ / 戦後改革 / オックスフォード大学 / 社会調査 / 社会主義 / 産業調査 / 戦後再建・戦後復興 / 教育改革 / 教育調査 / G.D.H. コール / 戦後再建・復興 / 社会科学研究 |
研究成果の概要 |
イギリス戦後改革史研究の一環として、第二次大戦期のイギリスで社会主義経済学者G.D.H.コールが主導した「ナフィールド・コレッジ社会再建調査」(1941~44年)の全貌を解明する為に様々な調査活動と戦後再建問題をめぐる討論会の内容の両側面を各論レベル(社会サーヴィス、教育、産業配置)で実証的に明らかにした。その3つの各論「社会サーヴィス調査」「教育調査」「産業調査」を順次分析した結果、それぞれの調査内容が従来政府に看過されてきた領域や現状課題を掬い取っていた性格を持ち、それらの成果が多彩な議論を通して戦後改革に向けた政府白書に無視しえない重要な意味を持っていたことを明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス現地で収集した一次史料に基づき1941年~1944年にかけて実施された「ナフィールド社会再建調査」の全体像について以下の点を各論に沿って順次解明していった。本研究では戦後イギリス福祉国家の礎をなした(1)社会サーヴィス(社会保障制度)の再編(2)『ベヴァリッジ報告書』の実現に向けた宣伝活動(3)教育改革(4)産業配置問題、以上に関する調査活動の解明と戦後再建討論会での様々な専門家・企業家・大学研究者・労働組合指導者らの主張と論点を整理した。そのことはイギリス戦後改革の一翼を担う社会保障制度、教育制度、産業復興政策の内容に無視しえない重要な役割を果たしたことを明らかにできた。
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