研究課題/領域番号 |
18K01790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
堀籠 崇 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (80547357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 地域人材 / デジタルトランスフォーメーション / ソーシャル・イノベーション / グローカル / 学際・文理融合教育 / 地域経営 / 内発的発展 / コレクティブ・インパクト / 地域マネジメント / 地域包括ケア / Community Based Care / Integrated Care / 社会的ネットワーク / ソーシャル・キャピタル / コレクティヴ・インパクト / Systems Thinking / 地域基盤ケア / 統合型ケア / 医療提供バリューチェーン |
研究実績の概要 |
2019年度以降の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により変更した研究計画において,地域包括ケアシステムを地域経営の文脈から再構成し,ソーシャル・イノベーションの枠組みで読み解く方向で研究を進めるとともに,地域包括ケアシステムの未来を見据え,これを担う人材育成の視点も取り入れた研究を進めた。地域包括ケアシステムを支え,主導する人材の育成について「地域価値の共創」の視角から検討するとともに,デジタルトランスフォーメーションと整合的な地域社会の形成に関する研究もまとめている。その成果は論文1編,学会報告等4件(全て単独報告;招待講演含む)となる。また2022年度に引き続き,地域医療を支える総合診療医の育成を目指す新潟大学総合診療医学講座に協力し,「これからの医療について考える:価値共創時代の医療経営」をテーマとした3回の外部セミナーを実施した。内容はわが国における医療経営モデルの変遷,およびそこから生じてきた地域医療システム・リデザインの潮流,そしてこれからの医療経営に向けた,患者価値を中心とした医療経営戦略のあり方についてである。これら一連の研究活動を通じて,わが国の医療経営を取り巻く環境変化に適合的なco-creation careの理論に関する研究関心が芽生えた。医療技術革新を背景とした急性疾患中心から慢性疾患中心への疾病構造の転換に伴って,医療のあり方そのものが大きく変化せざるを得ないという考えから,諸外国ではすでにco-creation careに関わる研究が現れ始めているが,わが国では管見の限りこうした研究は十分進展していない。今後の研究の展開として,わが国の制度(法やシステムのみならず,文化や価値観などをも含めた包括的な概念としての)に適合的なco-creation careの理論構築も視野に入れて研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度に研究計画を転換して以降,地域経営人材育成の視角からの研究を中心に研究成果を蓄積してきている。とりわけ2023年度は,地域におけるセクター横断的な課題の解決に資する人材育成を目指した「グローカル人材の育成」に関する実践を進めつつ,その理論的フレームワークの構築を目指して研究を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
既述の通り,地域包括ケアシステムから視野を広げ,デジタル活用社会におけるセクター横断的な地域課題の解決に資する人材育成に関する理論的フレームワークの構築を目指している。当該研究の推進に向けて,新潟大学内の異なる研究分野の研究者と共同で研究を行っているが,それに加え2024年度は,2023年度に形成した人的ネットワークを活用し,学際・文理融合教育の到達点,課題,可能性に関するオンラインシンポジウムも予定している。あわせて,諸外国で生じ始めている,co-creation careに関わる研究の整理を進める。
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