研究課題/領域番号 |
18K01834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 学習院大学 (2020-2021) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
武石 彰 学習院大学, 経済学部, 教授 (60303054)
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研究分担者 |
菊谷 達弥 京都大学, 経済学研究科, 准教授 (80183789)
中本 龍市 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80616136)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 取引関係 / 技術革新 / 自動車産業 |
研究成果の概要 |
本研究は、企業間の関係(系列関係や長期取引関係など)が企業間の取引にどのような影響を及ぼすかを、日本の自動車産業における自動車メーカーと部品サプライヤーとの取引に関する長期パネルデータなどを用いて、実証分析するものである。本研究により、系列関係は、2000年代以降、役割が後退したものの、一部は存続し、特にトヨタ自動車では重要な役割を担い続けたこと、系列関係がサプライヤーの競争優位向上、取引範囲拡大を通じて存続するメカニズムが成立しうることが明らかになった。また部品メーカーへのアンケート調査により、海外での取引関係と国内での取引関係の間にある関係の一端が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、第一に、部品取引の全容を32年にわたって捉えた長期パネルデータを整備し、系列関係が取引に及ぼす影響についてハイブリッド法による推計を行ない、データの範囲と質、設定した被説明変数、推計手法において、既存研究にはない、有意義な成果を生み出したことが挙げられる。また、従来、分析が限られていた海外の取引と国内の取引の関係に関する一次データを収集したことも重要な成果となっている。企業経営にとって系列関係の意味や国際的な取引関係のあり方は重要な検討課題であり、本研究の成果はこれらの課題に関する経営判断に資する材料を提供するという意味で、社会的にも有意義なものである。
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