研究課題/領域番号 |
18K01855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
高田 朝子 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (10349194)
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研究分担者 |
恩蔵 三穂 高千穂大学, 商学部, 教授 (10287956)
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20277700)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 女性後継者 / 後継プロセス / 正当性 / リーダーシップ / 父娘後継 / ファミリービジネス / 二重構造 / 父親からの承継 / 比較研究 / 教育 / 地域 / よそ者 / 自信 / 二段階構造 / 女性管理職 / 自己効力感 / 帝王学 / 事業承継 |
研究成果の概要 |
我が国において女性後継者の後継プロセスそのものに焦点をあてた研究は管見のかぎり存在しないことが分かった。本研究は女性後継者27名への調査を行い実践的な知見を得た。女性後継者は後継の意志を持ち家業に従事していても、曖昧な状態に置かれていることが多い。公式に後継者として自らも認知するのは父親からの言語による表現以降である。父親の依頼によって初めて公式に自らを後継者として認知した。娘の後継プロセスは二重構造を持って認知されているのではないかと解釈が出来た。父親が正当性を担保しているのではなく、父親が後継の意思決定を表明した時から娘が自らを正当な後継者として認知する傾向があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では今まで後継の主流ではなかった娘への後継に焦点を当てる。どのようにして彼女達は選ばれ、社内外で正当性を獲得し、社長に就任したのか。27名の女性後継社長への定性調査を行った。彼女達は男性優位の社会環境の中で二番手意識を持っていること、短い後継プロセスと認知していることがわかった。その理由として承継プロセスが二段階の構造をしていると指摘した。入社から承継への明示までの第一段階では曖昧な立場が長い。本人達が真の意味での承継プロセスと認知するのは、親が公的に後継を宣言した時第二段階からであった。
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